12月に入り、急に冬らしい寒さとなった
名古屋の金曜日の夜。
オーウェンは、会社の先輩と飲みに繰り出していた。
・・・繰り出していたというよりは、オーウェンは飲みに付き合っていたという方が正しかった。
時間は午後11時。
「よし!そろそろ会計するか!」先輩のこの一言に、心躍った。
(´-`).。oO(よし、この時間からならクラブに繰り出せるぞ・・・)
先輩と外に出ると、
そのままカラオケに連れていかれた。明日もカラオケの予定があるのに・・・
男二人で2時間のカラオケ。
こっちはぜんぜん楽しくないのに泥酔ご機嫌の先輩は、嬉しそうにハイタッチ。
カラオケが終わって先輩と解散した頃には、時間は1時半となっていた。
貴重な引退までの短い期間、クラブには行きたかったところではあったが・・・
仕方ないので、GTが行われているであろう赤箱周辺に自転車で向かった。
寒さのせいか、いつもと比べて人が少ない。
というか、週末なのにほとんど人が歩いていない!!
週末の
名古屋の閑散とした雰囲気に驚きながら自転車を漕いで進むと、いつもの
ナンパ師さんたちに遭遇(^ω^)
赤箱近くのデイリー前で雑談していると、向こうから女の子二人組が歩いてきた。
地蔵トーク中でもお構いなしに女の子のところに行くのが
ナンパ師クオリティ。
お酒が入っていたオーウェンは、気付けば地蔵トークをしながらたまに発動する雑な声掛けを行なっていた。
「なあなあ!今から飲みにいくでー!」ニールも負けじと横で、
「飲も飲も飲も飲も飲も飲も!」と雑な声掛けをしている。
女の子たちが反応した。
「えー!私ら天一行きたいんだけどー!」「それより、もちょっと飲みたいからねずみ行こうねずみ!」なんか話をくちゃくちゃくちゃ~として女の子二人を近くの
ナンパ師御用達居酒屋・ねずみ小僧に連れ出した。
連れ出す途中、オーウェン担当の女の子が寒いというのでコートを貸してやった。
コートにくるまりながら話をする女の子。何やら即系の臭いがした。
今回連れ出した二人は、あまり詳しく話せないが、普段は関東に住んでいて、音楽関係の仕事で
名古屋に来ているのだとか。
今日も某海外アーティストのライブで演奏してきたところだそうで・・・。
そんな人が、この深夜に見知らぬ男二人と飲みに行っていいのだろうか・・・。
ねずみに着くと、ニールから提案が。
「オーウェンさん、オレ担当の子、全く食いつき無さそうなんですけど、もう一人は何とかなるかもなんで、担当変えってしてもらえます?」快く受けよう!
私は、難敵と戦う男だ!過去の難敵との戦いはこちら ⇒
オラ、コンパで強ぇやつと戦うのワクワクするんだ入店し、お互い女の子の担当をチェンジしてそれぞれ隣の席に座ることとなった。
さて、この二人、音楽関係ということなので、楽器の名前を名付けてあげることとしよう。
まずは、オーウェン担当から。
名前は
ピッコロ。
そして、ニール担当。
名前は
タンバリン。
ピッコロ と
タンバリン だ。
ニールの隣にタンバリン。
オーウェンの隣にピッコロが座った。
なるほど、少し話してみて思ったが、ピッコロは自由奔放に騒いで好き勝手やるめんどくさそうなタイプだ。
なかなか手懐けるのが難しいのも分かる。
ニールもそこにてこずったのだろうか。
しかし、掘りごたつの席に座ると、すぐにピッコロが足を絡めてきた。
いくら寒いからとはいえ、すぐ足を絡めるなんて、こいつも即系なのか?
ニールの担当変えが名判断だったのかと思った矢先だった。
酔って身体が熱いというので、オーウェンの冷たい手でほっぺを冷やしてあげ、
「気持ちいい~」となった直後に
ピッコロが寝た。
タンバリン曰く、
「この子お酒弱いのに今日はいっぱい飲んだから」。
確かに、さっきまでねずみに入るまで、お酒を片手に歩いていた。
ピッコロは、オーウェンの手のひらの上に顔を乗せて、眠りについた。
そこから20分ほどが経ち、普通に会話を楽しむニールとタンバリンがトイレへ。
それに合わせて目覚めたピッコロが、
「私も行く!」と起き上がってトイレに行こうとした。
べろんべろんに酔っているため、オーウェンが支えながらトイレへ。
ナンパ師の皆さんはもちろんお分かりだと思うが、トイレに行くときは一緒についていき、そこでギラつくというのが通例パターンとなっている。
今回の場合も、ピッコロが酔っているため、抱き合うような形でトイレまで連れていってあげた。
そして、ピッコロがトイレを急いでいたので、とりあえずはピッコロをトイレに押し込んだ。
外で待つ間、作戦を考えようとしていた。
(´-`).。oO(さて、どうやって攻めるかな・・・)
その時だった。
トイレの中から、異音がした。
ピッコロが、何やら産んだようだ。オーウェンは、頭を抱えるしかなかった。。。
しばらくして、ピッコロが
「ごめんごめん♪」と帰ってきた。
オーウェンは、ただただピッコロが階段を転げ落ちないよう、支えてあげることで精いっぱいだった。
部屋に戻ると、再びすぐにピッコロは就寝した。
ニールは、見た感じ特にギラつく感じではなく、普通に会話をして和んでいた。
オーウェンも時おり会話に混ざる。
横では、やはりピッコロが眠っている。
そして、またピッコロが目覚めた。
「ト・・・トイレ・・・。」再びトイレに連れていってあげると、またしても中から奇怪な音が聞こえた。
「はあぁぁぁぁあああああああっっっ!」「げぽげぽげぽぽぽっ」「お待たせっ!」オーウェンは、ここでギラつくにもギラつけない気分だったが、
本能なのか気が付けばピッコロを階段の踊り場で抱き寄せていた。
「そうやって何人の名古屋の女を抱いてきたの?」「こういうのいやか?」「ううん、嫌じゃない」卵を産み落とした大魔王にどこまでギラつけばいいか悩みどころであったが、この子も即系であろうことが伺えた。
ちょうどこのタイミングで、人が通りかかったため終了。
ピッコロは我に返って部屋に戻った。
(´-`).。oO(逆に卵産んだ直後の唇を奪うことなくて良かったかな・・・)
時間は過ぎ、状況に変化が現れ始めた。
特にギラついていたようには見えないが、タンバリンが明らかにセパを狙い始めた。
再び眠りについているピッコロの前で、
「もうさ、こんな状態だし私たち先に出ちゃおうよ~」と。
もしかすると、オーウェンがピッコロの産卵音を耳にしている間にニールがタンバリンにギラついていたのかもしれない。
ニールは着々と即への道に進んでいた。
一方、危険なピッコロを背負ったオーウェン。
退店する際も、
「やばい、トイレ、トイレ」とピッコロと共にトイレへ。
そして、ニールはタンバリンの巧みなセパにより、夜の街へ消えていった。
さっきまでのフラフラとトイレに向かっていたピッコロとは違い、非常に勢いよくトイレに駆け込んでいった。
これは、産卵がよっぽど近かったのだろう。
音が聞こえる。
「ごめん、すっきりした♪」オーウェンは、ピッコロをタクシーに放り込み、自転車で颯爽と帰路に着いた。。。
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